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都道府県対抗かくれんぼ選手権の謎
第2回上清水賞開幕いたしました。
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はじめまして。
コンビ名「七覆面」の大黒天こと、fukumen73です。
名前の通り黒いとか言うな!
てか、七覆面なのに7人いないけど。

誰が何と言おうと覆面ですから。
このコンビは相方も含めて最後まで正体は明かさないつもりです。
出オチとか言うな!
では、めんどくさくなかったら読んで下さい。
他のコンビと違って軽いです。
では、ミステリィを書いてみました。

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【お題】
そして、この島で事件は起きた・・・


第2回都道府県対抗かくれんぼ選手権という、何の捻りもないネーミングのイベントがここ、清香島で行われていた。
このイベントはその名の通り、かくれんぼをして鬼に最後まで見つからなかった選手が優勝というこれまた何の捻りもない大会であった。
今回この清香島で行われた選手権には各都道府県代表47名と、招待選手として前回優勝者の1名を加えた総勢48名が参加していた。

そして大会は幕を開けたのだが・・・

草むらをかき分けて草の根と一体になって隠れる者、森の中に入り木の上に登って隠れる者、そしてあの曰く付きの洋館に隠れる者、各参加者とも様々な場所に息を顰めて隠れていた。
しかし、一時間もあれば一周できるようなこの小さな島では小一時間ほどで参加者たちは皆、かくれんぼ選手権実行委員会スタッフ擁する鬼につかまってしまったのだった。
そんな状況であったため、大方の予想通りいまいち盛り上がりにかける大会になっていた。
しかし、第2回の優勝者は驚くべきことに80歳を超える老人だったのである。
海岸に出て砂を掘り穴に埋まって隠れていた佐賀県代表の生木(なまき)ウメさん(82歳)が第2回かくれんぼ選手権の優勝者となった。
ウメさんは発見されたときには仮死状態で命も危なかったようだ。
それもそのはず、大会が始まってから発見されるまで6時間以上も砂の中に生き埋め状態になっていたのだから。
そんなギリギリな戦いをしたにも関わらず、応援に駆けつけていたご家族からは舌打ちとため息が聞こえていたのはどういう理由からだろうか。

一人では砂に埋まることは不可能ではないのか?
もしや、これは殺人未遂事件・・・!?

などということには実行委員会も参加者たちも気付くはずはなく、大会も無事終わり、各選手たちに参加賞のあめ玉(コーラ味)が配られていった。
しかし、どういうことか参加賞のあめ玉が一つ残ってしまったのである。


・・・ここからこの物語は始まるのだった。


「会長!大変です。参加賞のあめ玉が1つ残ってしまいました!」

「な、なんだってぇぇぇぇ~!」

「いや、それはそんなに驚くほどのことでもないかと。」

「そかそか。」

「でも、これは一大事なんですよ!」

「な、なんだってぇぇぇぇ~!」

「まだ何も言ってないです。会長も結構ベタですね。」

「てへ。」

「本題に戻りますが、あめ玉がひとつ余るってことは参加者が一人消えたってことなんですよ。」

「ふーん。」

「いや、ここで驚いて下さいよ。」

「あ、そかそか。」

「でも、ここは島なんですよ。人が消えるなんてありえない。」

「船で帰ったんじゃないの?」

「船は朝、夕の二便しかこないんです。まだ船が着くまで2時間以上あります。」

「あ、そかそか。」

「会長なんだからそのくらい把握しててくださいよ。」

「どちて?」

「・・・どちてって?」

「あ、怒らないで。あやまるから。」

「・・・」

「ガ、ガムあげるから。」

「いりません!」

「キシリトール入りだよ?」

「そういう問題じゃない!」

「あ、そかそか。」

「(やっぱりこの会長アレだな・・・)」

「JAPYONかくれんぼ協会の会長なんだからもっと堂々としててくださいよ。」

「だって、ネーミングはJAPYONじゃなくてJAPANがよかったのに。」

「二番煎じなんだから仕方ないでしょ。」

「あ、そかそか。」

「あんたはそかそかしか言えんのか!そかそか星の大統領か!」

「何その小学生みたいなつっこみ?」

「うわ、会長にカウンターつっこみ喰らった!」

「うっししのし。」

「うっしっして。あんたとは会話にならんわ・・・」

「ごめん、人格入れ替えて真面目に聞くから。」

「心じゃなくて人格入れ替えちゃうのかよ!」

「探偵モードに変身!とぅ!」

「口で言ってるだけなのが気になるところですが・・・」

「で、その消えた参加者の名前は?」

「これがその参加者の資料です。」

「(あ、真面目になったのかな?)」

「ふむ、魚谷か。」

「はい、記録によりますと、参加者48名中24番目に捕まっております。」

「ふむふむ。」

「捕まえたスタッフの話だと、背丈は中肉中背の・・・」

「ふむ。そういうことか。わしには全ての謎がとけたぞ。」

「早っ、本当ですか?今その資料に目を通したばっかりなのに。」

「言っただろう。人格を入れ替えたと。」

「確かにさっきまでの会長とは違う気がする・・・」

「会長だけに今は頭の回転も快調なのだよ。」

「(・・・ダ、ダジャレ?!)」

「私の推理を聞きたいかい?」

「は、はい、もちろん。」

「(これは一応聞いたほうがいいんだよな?)」

「このかくれんぼ選手権は都道府県対抗だろう?」

「だろうって、あんたが決めたルールだろが!」

「あ、そかそか」

「(やっぱり、さっきと全然変わってねー。)」

「それが何か関係あるんですか?」

「今回の優勝者の出身地はどこだったかね?」

「生木ウメさんですね。佐賀県ですけど?」

「ほら見なさい、佐賀だけに探せなかったのだよ。」

「えー。」

「そして、この消えた人物の出身地を見てみなさい。」

「出身地?」

「・・・秋田県だ。」

「ま、まさか・・・」

「そう、魚谷はこのかくれんぼ選手権に飽きたのだよ。」

「えー。」

「どうだいワシの名推理は?」

「全部ダジャレかよ!しかも予想通り!」

「これで万事解決だな。」

「こんなので解決もくそもあるか!」

「ダメ?」

「ダメに決まってるだろが!」



たかかがあめ玉(コーラ味)ひとつの問題で熱くなるこの二人の行方は?
そして、参加者はどこに消えたのだろうか?

ひとつの謎も解決出来ないまま
「都道府県対抗かくれんぼ選手権の謎・後編」
へ続く。




**********第2回上清水賞テンプレ**********
【ルール】
 2人1組で参加する覆面ブロガー同士の、ミステリィ創作作品によるタッグ戦(ダブルス)です。

  参加の流れは、以下の通り。

  1・一緒に参加するパートナーを探す
  2・トラバ作品の導入部(事件編)を受け持つか、解決編を受け持つか
   、2人で相談して担当を決める
  3・前半部担当者が、この記事にトラックバックする
  4・後半部担当者が、前半部の記事に解決編をトラックバックする

1人目は上清水から出されたお題を踏まえて、舞台となる清香島で
事件を発生させて(謎を提示して)ください。
2人目は、その事件の解決部分を書いてください。
前回と違い、前半部が出揃ってから後半部がスタートするシステムではなく、
エントリー期限中に両方ともTBを完了させてください。
前半・後半の同時TBももちろんOK。

なお、ご参加の際にはタッグチーム名も用意していただければ幸いです。
 
 エントリー期限は本日から3月31日(木曜日)23:59までです。
 
 【審査方法】
 ●巨匠・上清水一三六が自ら最優秀作品を選出。
    その他、場合によっては部門賞もあり。
 
 ●参加条件はすべての覆面ブロガーによるチーム。

  「覆面ブログ」の定義は、通常メーンで記事を書いているブログ以外
のブログ。
そして、書いている人間の正体が通常ブログと同一人物であることが
〝バレていない〟と自分で確信していることです。自分でバレていないと
信じていれば、実際にはバレバレでもかまいません(笑)。

  TB人数制限はありません。原則として1チーム1TBですが、パートナーが
異なる場合には別チームとみなしますので、相手を替えれば何作品でも
TB可能です。また、覆面さえ別のものに着け替えれば、中の人同士が
同じ組み合わせでもかまいません。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペお願いします。

 ★会場   激短ミステリィ    
 http://osarudon1.exblog.jp

**********第2回上清水賞テンプレ**********
by fukumen73 | 2005-03-31 07:52 | TB
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